Fabric – Environmex Pro
ヘンプ、オーガニック・コットン、リサイクル・ポリエステルを独自にブレンドして作られています。過酷な環境下でのテストの結果、このエコ・ファブリックは実績のあるサファイアのコットン・ポリエステル生地と同等であることが証明されました。サファイア Ecoには、強靭な強度、高いUV耐性、優れた安定性、比類のない撥水性など、同じ独自の特徴があります。これらの機能を組み合わせることで、風通しの良い、プレミアムな屋内環境を実現しています。機能性に一切の妥協を許さない100%エコ。生地の厚みは約285g/m2。
ヘンプ(麻)
ヘンプは、世界で最も強い天然繊維のひとつとして知られています。コットンと同じように通気性と調湿性に優れていますが、生育にも製造過程でも水をほとんど必要としません。植物には天然の抗菌性があるので、農薬やその他の刺激の強い化学薬品は必要ありません。ヘンプは1平方メートルあたりの収穫量が多い。また、麻は根が深いため、土壌にしっかりと根を張り、次の作物を栽培するのに適した状態を保つことができます。
リサイクル・ポリエステル
ヘンプの生地は、再生可能なペットボトルから作られたリサイクル・ポリエステルで補強されています。環境へのネガティブな影響を抑えながら、耐久性を高めています。
オーガニック・コットン
有害な化学物質を使用せず、従来のコットンよりも少ない水で100%生物学的に栽培されています。
オリジナルカラー(オフホワイト)
色のついていない生地を使用することで、二酸化炭素排出量を削減します。漂白剤や生地の染料を使用せず、排水ネットワークに流す前に浄化する水も少なくて済みます。
※重量などのスペックや機能についてはサファイア CPと同等です。下記テンティピセレクションガイドをご覧ください。
Tentipi® Selection Guide
ラインナップ
極力装備を排除したオニキス(Onyx)、快適重視のジルコン(Zirkon)、そしてプロモデルのサファイア(Safir)をラインナップ。どのモデルにもコットン混紡素材(CP)とポリエステル素材(Light)をご用意しています。
ほか下記ラインナップにはない、小型のオリヴィン 2、エコ素材を用いた新製品サファイア Eco、ウォールの一部または全面を跳ね上げることが出来る、サファイアフレックス・ジルコンフレックスもございます。各商品名をクリックして詳細ご覧ください。

オニキス CP
ベージュ(Light Tan)
室内は暖かい雰囲気
オニキス Light
グレー(紫っぽい灰色)
オニキス CP
Breathable Cotpolmex Comfort
コットンとポリエステルの混紡素材。この生地は呼吸するため、室内の湿度を適度に保ち心地良い環境を作り出します。Lightに比べ耐日射性は10倍以上。厚みは275g/m2。
オニキス Light
Traillix Base
軽量なポリアミドファブリックを使用。リップストップ補強された生地には片面にPUコートが施され安心の防水性能です。厚みは80g/m2。
オニキス CP
5: ¥121,000
7: ¥144,000
9: ¥165,000
(税抜表示)
オニキス Light
5: ¥112,000
7: ¥130,000
9: ¥151,000
15: ¥256,000
(税抜表示)
・オプションのフロア・インナーテントおよびポーチが使用可能
・二つのジッパーを備えたモスキートネット付ドア
・内部から操作できる(2ヶ所)のトップベンチレーション
・風によるばたつきを押さえるストームコード
・ドライイングレイルを装着するリング
・各ストームコードはテント本体側面にまとめて収納可能(オニキス15lightのみ)

ジルコン CP
ベージュ(Light Tan)
室内は暖かい雰囲気
ジルコン Light
ブラウンレッド
(濃い赤茶色)
ジルコン CP
Breathable Cotpolmex Comfort
コットンとポリエステルの混紡素材。この生地は呼吸するため、室内の湿度を適度に保ち心地良い環境を作り出します。Lightに比べ耐日射性は10倍以上。厚みは275g/m2。
ジルコン Light
Traillix Comfort
軽量なリップストップポリアミドファブリックを使用。両面シリコンコートとUVプロテクトコートを施しています。厚みは85g/m2。
ジルコン CP
5: 9.0kg
7: 11.9kg
9: 14.6kg
15: 21.7kg
ジルコン Light
5: 4.9kg
7: 6.4kg
9: 7.6kg
ジルコン CP
5: ¥170,000
7: ¥202,000
9: ¥233,000
15: ¥344,000
(税抜表示)
ジルコン Light
5: ¥184,000
7: ¥218,000
9: ¥250,000
(税抜表示)
オニキスに加えて・・・ ・
・水・泥に強い素材を用いたボトムスカート
・ボトムにネット付きのベンチレーション(1ヶ所)
・内部から操作できる(6ヶ所)のネット付きダブルトップベンチレーション
・薪ストーブ用チムニーオープニング
・フロアの張りを簡単に調節可能
・各ストームコードはテント本体側面にまとめて収納可能→悪天候時速やかに張ることができます

サファイア CP
ベージュ(Light Tan)
室内は暖かい雰囲気
サファイア Light
グリーン
(深緑色)
サファイア CP
Breathable Cotpolmex Pro
Cotpolmex C.よりさらに張りがあるためテントをより美しく張ることができます。紫外線に強く色落ちは最小限。世界最高峰の綿・化繊混紡素材です。厚みは285g/m2。
サファイア Light
Traillix Pro
超軽量な高強度ポリアミドファブリックをさらに丈夫にするために、少し重くなるようにしました。両面シリコンコートとUVプロテクトコートを施しています。厚みは80g/m2。
サファイア CP
5: 9.4kg
7: 12.3kg
9: 15.2kg
15: 22.3kg
サファイア Light
5: 4.8kg
7: 6.3kg
9: 7.7kg
サファイア CP
5: ¥220,000
7: ¥257,000
9: ¥297,000
15: ¥444,000
(税抜表示)
サファイア Light
5: ¥204,000
7: ¥277,000
9: ¥310,000
(税抜表示)
ジルコンに加えて・・・
・ボトムにネット付きのベンチレーションを3ヶ所備えているため、空気や煙をより効果的にトップへ逃がすことができます
・コットン混紡最高級素材Cotpolmex P.を採用 →より張りがあるためシワなく綺麗に張れます →より固めの生地は耐候性・耐久性高い
※Cotpolmex C.より若干沈んだベージュ色となります
各モデルサイズ
「就寝可能人数」は地べたに寝転んだ場合を想定しています。
ローテーブルやローチェア、コットなど配置し、ゆったりと使用する場合は最小就寝可能人数以下となってきます。

5サイズ
3〜5人
7サイズ
4〜7人
9サイズ
6〜9人
15サイズ
10〜15人
5サイズ
L56 xφ25cm
7サイズ
L62 xφ27cm
9サイズ
L70 xφ30cm
15サイズ
L84 xφ34cm
5サイズ
L56 xφ19cm
7サイズ
L62 xφ20cm
9サイズ
L70 xφ22cm
15サイズ
L84 xφ25cm
あなたに合うモデルは?
パフォーマンス、機能、価格・・・。どのテントのバランスがあなたに合っているか、下記内容を参考にお選びください。
素材選び

コットン・ポリエステル混紡素材(CP)
呼吸するため内部で発生した湿気を効果的に外へ逃がすことが可能。
結露の発生しやすい外気温の低い冬場に有効。Lightに比べ、より太陽の紫外線を妨ぐことができます。
強い風を伴った細かな雨は内部に染み出すことがあります。
素材は薬品やハンドクリームなどケミカルに弱い。
軽量なナイロン・ポリアミド素材(Light)
CPに比べ、格段に軽いため持ち運びが簡単。
CPに比べ、風雨に強い(大雨の際は縫い目のシーム処理が必要)。
湿気を通しにくいため、結露が発生しやすい。
CPに比べ火の粉に弱い。
※背負って歩く必要がなく、常に車で運ぶならCPを選ぶのがベター。
※カラーものが好き、夏だけのキャンピングならLightもお勧め。
※Lightの結露をできるだけ防ぐには、床を覆う、換気をできるだけ行うが基本です。
大きさ・サイズ
使用される人数や設営されるキャンプサイトの状況を考慮してください。家具を使わない地べたスタイルならより小さなサイズを選びましょう。なぜならテントは大きくなるほど雪や風の影響を受けやすくなります。
ただしオートキャンプなどでフリーサイトでの設営がメインなら、大きなテントほど快適な空間になることは間違いありません。
価格について
当社では輸送コストをできるだけ省き、世界標準の定価を設定しています。それでもこのテンティピテントは高価な部類に入るでしょう。
しかし、どこにでも持ち運べる広大なリビングルームに、最上の快適さを求めるなら決して高くはないと考えます。基本的に生地がメインのテントですので、乾いた状態での保管を徹底すれば、永久に愛用できるすばらしいテントです。

付属品
・テント本体(生地)
・折りたたみ可能なアルミポール
・ペグ
・ストームコード
・ペグダウンの位置を決めるテンプレート
・コンプレッション機能付き収納バッグ
・日本語レファレンスガイド
※写真の筒型ケースは廃止されました。
お役立ち情報
Tentipiのコンセプトは、使いやすさと機能性を備えた一貫した設計にあります。サイズは5種類、モデルは4つ、品質に応じたクラスは3段階に分かれています。
ノルディックティピーはすべて同じ構造を持ち、アドベンチャーシリーズでは中央のポールを軸に、型枠とメジャーでペグの位置を決めて設営します。ストーブや焚き火用の暖房器具に対応しており、上部がとがった形状により優れた換気性能を発揮します。設営は数分で完了し、ほとんどのサイズで立って過ごせる室内高があります。
テントは5つのサイズから選べ、自分に合った広さを選ぶことができます。モデルは4種類あり、それぞれ「Pro」「Comfort」「Base」という3つのクラスに分かれています。
Baseクラスはシンプルな生地と機能、換気性能も控えめですが、他ブランドと比べても高い品質を誇ります。ComfortクラスはProと同じ特許技術「In-Tent Vent™」を備え、吸気口が多く機能性に優れています。Proクラスはより丈夫な素材を使い、吸気性能も最も高く、快適性と耐久性を兼ね備えています。
年に一度使う程度なら、最上位でなくとも十分に高品質なモデルがおすすめです。BaseクラスのOnyxや、ComfortクラスのZirkonがその例です。一方、雪原への旅など厳しい環境で使うなら、あらゆる機能を備えたProクラスのSafirがおすすめです。持ち運びはやや重くなりますが、嵐の中で過ごす際の快適さが大きな違いになります。
持ち運べるノルディックティピーとして開発されたテンティピは中心にポールが一本あるだけで、わずか数分で設営できます。ペグを打ち、生地を広げ、センターポールを立てれば、約3分で完了します。
ペグは「テンプレート」と数値が書かれた「コード」を使って正確に配置します。入口側のペグは少し間隔が狭くなるため、設置する際は入口の向きに注意してください。
オリヴィンは6本、5.7.9サイズは8本、15サイズおよびフレックスシリーズは16本のペグを使用します。
まず、センターポールを立てる位置に「テンプレート」を置きます。「コード」の先端にあるループにペグに通し、コードに書かれたサイズ(数字)まで引っ張ってペグを打ち込みます。このとき、「コード」がピンと張られ、「テンプレート」に書かれているラインに沿っていることを確認してください。
次に生地を広げ、ドアの向きを合わせて、グラウンドリングをペグにかけていきます。
センターポールを組み立て、ティピー上部のキャップ部分に差し込みます。ポールを押し上げてテント全体を立ち上げ、ポールの根元を「テンプレート」の中心位置に置き換えます。
最後にドアを閉じ、全周のストラップをしっかり締めて調整すれば完了です。
焚き火を始める前に、以下の点を確認しましょう:
- 換気が最も重要です。風下側のトップベンチレーションを開け、風がテント内に吹き込まないようにします。
- 地面近くの吸気口はふさがず、常に開けておきます。オニキスはドア部分に吸気口があります。
- 火の粉がメッシュに触れないよう、トップのモスキートネットは包んで収納するか広げて垂れ下げておきましょう。
- 可燃物はテント中央の床部分から離し、火を使うスペースを確保します。
- ストーブやファイヤーボックスは、平らな場所にまっすぐ設置してください。
多くのテンティピテントには、ドアや吸気口、トップ部分にモスキートネットが付いていますが、さらに快適に過ごすためのポイントをご紹介します。
もっとも手軽な対策は、ドアをしっかり閉めることです。
フロアを使用すれば、地面から入ってくる虫をある程度防ぐことができます。ただし、完全に防ぐことは出来ません。
※テント本体のボトムスカートを内側に畳み、その上にフロアを敷けば、かなり確率で進入を防ぐことは可能です。
より確実に虫を防ぎたい場合は、インナーテントの使用がおすすめです。インナーテントは床と内壁が一体になっており、ドアと屋根のメッシュを閉じれば、虫の侵入をより防げます。
一部のみ虫対策をしたい場合には、ハーフサイズのインナーテントもあります。これにより、室内の一部だけを守ることも可能です。
ノルディックティピーにフロアやインナーテントは必須ではありませんが、地面の状態や天候によっては、あると快適に過ごせることがあります。インナーテントを使うと湿気や虫から守られますが、その分テント内のスペースは少し狭くなります。
通気性のないLightモデルには特に有効です。床を覆い湿気の上がりを減らすほか、インナーテントの場合はさらに、テント内側の水滴から防護してくれます。
コットンとポリエステルの混紡素材を使ったCPモデルは、結露を自ら外に放出しますが、インナーテント(特にメッシュタイプ)を併用することで虫の侵入を防ぎ、さらに風通しもよくなります。
フロアを使えば、靴を脱いで過ごせるほか、虫や地面の湿気からある程度守ることができます。ただし、虫対策としては床よりもインナーテントのほうが効果的です。
また、フロアやインナーテントは撤収時に取り外す必要はありません。フロアにはハーフサイズもあり、複数枚をマジックテープで連結して使うこともできます。フリース素材とポリアミド素材を組み合わせて、好みに合った快適さを調整することも可能です。
自分に合った生地を選ぶには、いくつかの質問に答えてみることが大切です。使用頻度や目的によって、最適な素材は変わってきます。
ノルディックティピーを年に一度しか使わないのであれば、最高品質の生地を選ぶ必要はありません。その場合は、価格を抑えつつ品質も高いオニキスがおすすめです。
一方で、繰り返し使いたい、過酷な環境で使いたい、あるいは一年中設営しておきたいという場合は、少し予算をかけて最高品質のモデルを選ぶのが賢明です。その場合は、サファイアのコットン・ポリエステル生地、CPモデルが最適です。
なお、テンティピでは、エントリーモデルでも他ブランドと比べて品質に妥協がありません。
日常的な使用において、Light生地とコットン・ポリエステル生地の違いはどのように現れるのでしょうか?
もし荷物を極力軽くしたい登山や移動の多い旅なら、軽量生地のモデルが適しています。
一方、コットン・ポリエステル生地は通気性があり、蒸し暑い日でもテント内を快適に保てます。さらに、紫外線に対する耐久性も高く、長期使用にも向いています。ただし、設営時の乾きやすさは軽量生地のほうが上です。
追加で必要なものはある?
どちらの生地でも、そのまま単体で快適に使えます。ただ、実際に使ってみてから、必要に応じてアクセサリーを追加するのがおすすめです。
たとえば、インナーテントはLight生地のティピーでは特に役立ちます。結露を防ぎ、より快適に過ごせます。一方、コットン・ポリエステル生地のテントでは、生地そのものが結露を外へ放出してくれるため、インナーテントは必須ではありません。
何人で使うのか?子どもや犬は?いつ、どんな場面で使うのか?重さや価格に制限はあるか?――最適なテントを選ぶには、まずそうしたポイントを整理することが大切です。
サイズ選びでは、「何人寝るか」だけでなく、「何人で座って談笑するか」も考慮しましょう。天候が悪いときでもゆとりのある生活空間が欲しいなら、大きめのサイズがおすすめです。ただし、それなりに設営スペースが必要になります。そのスペースは確保できますか?
テント内で快適に動きたい、子どもが遊べる空間が欲しい、ストーブを使いたいといった場合も、大きめのサイズが適しています。まるで“もう一つの家”のような安心感が得られます。
逆に、コンパクトなサイズは、より親密であたたかな空間を生み出してくれます。持ち運ぶ際の荷物も軽くなります。
次に、必要な機能について考えましょう。通気性を重視するなら、吸気口の数がモデルによって異なるので要チェックです。
虫が多い場所で使う予定なら、ProやComfortモデルがおすすめです。これらはセンターポール上のモスキートネットを閉じることができ、防虫性が高くなっています。
生地選びも重要です。年に一度だけ使用する程度なら、最高級の素材を選ぶ必要はありません。オニキスなどのベーシックモデルでも十分な品質があります。
一方で、頻繁に使う予定がある、過酷な環境でも使いたい、あるいは年間を通して常設したいといった場合は、耐久性の高いSafirがおすすめです。Tentipiの製品は、ベーシックモデルでも他ブランドの同等製品より高品質で、妥協のない作りになっています。
持ち運び方法も選定のポイントです。徒歩で背負うのか、車移動か、それ以外か?軽量な生地なら小さく軽くなり、コットン・ポリエステル生地はやや重くなりますが、快適性に優れます。
大きなテントを選ぶ場合で、持ち運びが必要なら、荷物を分担できるかも考えておきましょう。ペグ、テント本体、センターポールをそれぞれ分けて持てば負担も軽減されます。
また、使用時期によっても適した生地は変わります。夏場に日差しの強い場所で設営するなら、紫外線に強いコットン・ポリエステル生地が向いています。Light生地は乾きやすいですが、紫外線による劣化がやや早まります。
冬場に使用する場合は、積雪に注意が必要です。わずかな雪でも積もるとセンターポールが折れるリスクがあります。雪はこまめに取り除きましょう。
雪の中でノルディックティピーを使用する際は、雪が積もったらすぐに取り除くことが大切です。「雪なんて軽いのでは?」と思うかもしれませんが、湿った雪や吹き溜まりの雪は非常に重くなります。放置するとテントに大きな負荷がかかり、損傷の原因になります。
雪の重さは含まれる水分量によって変わります。雨水はテントから流れ落ちるため、生地に重さはあまり加わりません。しかし、雪は留まりやすく、すぐに大きな重さとなってのしかかります。たとえば、湿った新雪や風で圧縮された雪が10cm積もると、1㎡あたり約20kgもの荷重になることがあります。
テンティピの構造では、生地に大きな荷重がかかった際、安全対策としてまずセンターポールが折れるように設計されています。万が一の場合でも、壁に穴が空くよりは、ポールを交換する方が簡単で済むからです。
ただし、これはテンティピに限らず、どのブランドのテントでも同じことが言えます。雪をそのままにしておくと、どんなテントでも損傷します。雪が降ったら、必ずすぐに取り除くようにしましょう。
冬のキャンプに出かける前に、しっかり準備を。
テンティピからのヒントとアドバイスをご紹介します。テント選び、雪の整地方法、快適に過ごす工夫、設営のポイント、雪による重み、熱源の使い方、安全な焚き火の知識、そして装備についてまで、冬キャンプで知っておくべき重要な情報が詰まっています。
冬用テントの選び方
冬の環境では、季節に応じた適切なテントを選ぶことが重要です。凍結した環境では、夏用テントよりも頑丈な構造が求められます。積雪に耐えられるフレームと、上下に十分な換気口が必要です。熱源(焚き火やストーブ)を使用するなら、通気性は必須条件です。熱源がない場合は、小さめのテントの方が早く暖まります。テンティピのノルディックティピーは、南極の研究者やスヴァールバル諸島の冒険者にも使用されており、極地にも対応できる高い性能を備えています。
雪上での設営準備
雪が深い場合は、スキーやスノーモービル、スコップなどでしっかりと踏み固め、地面をならしてからテントを張ります。気温が低ければ30分ほどで雪面が凍り、しっかりした土台になります。薄い雪なら、除雪した方が設営は楽です。夏よりも平らな床面をつくりやすいのは冬の利点です。
雪の中で快適に過ごす工夫
雪を掘ってベンチや寝床を作ると快適です。枕代わりの雪ブロックも作れます。
ティピーの設営と固定
深い雪の中では、スノーペグや枝、板を使って固定します。穴を掘ってペグを差し込み、雪を詰めて凍らせればしっかり固定されます。地面が凍っている場合は、スチールペグを使い、一部を地面から出しておけば、ハンマーで叩いて外せます。センターポールはポールプレートや硬い何かを敷いて、沈まないように設置します。スノーフラップ(テントの裾部分)は外側に広げて薄く雪をかけ、冷気が入りにくくします。空気の取り入れ口は開けたままにしておきましょう。
テントの設置場所の選び方
風の影響を受けにくい場所を選びましょう。ただし、山の斜面近くは風が巻くこともあるので注意が必要です。風よけになるものからは数メートル距離を取るのが理想です。また、上に雪の積もった枝がないか、木の真下も避けましょう。
雪の重みへの注意
雪をテントに積もらせないことが大切です。湿った雪は急激に重くなり、センターポールが折れる危険があります。万が一ポールが破損しても、木の棒などで代用できるのはティピーの利点です。どんなテントでも雪を放置すると損傷します。
熱源の使い方
テンティピのノルディックティピーは、焚き火やストーブの使用に対応しています。ヘクラ(焚き火台)や エルドフェル(薪ストーブ)を使えば、冬でも暖かく過ごせます。使用時は、太い枝などを設置して金属部分が雪を溶かして沈み込まないようにしましょう。
安全に焚き火をするために
焚き火に関する現地の規制を守り、火のそばを離れないようにしましょう。使用する器具は、テントに適したモデルを選んでください。
一酸化炭素中毒を防ぐためには、しっかりとした換気が必要です。ストーブを使う場合、煙突から排気されるためリスクは非常に低くなりますが、火が完全に消えるまでは吸気口を開けておきましょう。テンティピのティピーは高さのある設計と独自のベンチレーションシステムにより、焚き火やストーブの使用に適しています。ほとんどのモデルに煙突口があり、ストーブ側にはヒートシールドが備わっているため、生地に直接熱が伝わらない構造です。
装備について
地面からの冷気を防ぐには、しっかりとした断熱マットが必要です。厚手のインフレータブルマットや、トナカイの毛皮は暖かく快適でおすすめです。マットの上に敷くと、靴を脱いだ足元も心地よくなります。
基本の組み合わせとしては、地面にフォームマットや毛皮、その上に断熱性のある厚手のマットを重ね、冬用の寝袋を使用します。寝袋は気温に合ったものを。寒さが心配なら寝袋を重ねても良いでしょう。
防寒着は「多すぎるくらいでちょうどいい」と思って準備しましょう。重ね着は体温調整しやすく、濡れても暖かさを保てるウールが最適です。作業時とテント内で着替える用の服を分けるのもおすすめです。
暖かい飲み物を飲むことで体が温まりやすくなります。設営中に飲めるよう、保温ボトルに入れて持参すると便利です。
寝袋は「保温する器」であり、自分の体がある程度温まっていないと機能しません。汗をかくほどではない適度な体温で、軽装で入るのが理想です(下着とウールの靴下程度)。
初めての冬キャンプは、自宅や近場など、すぐに室内に避難できる場所から始めるのが安心です。
しっかり準備をして、楽しい冬キャンプを!